鉄筋コンクリートの家にも侵入するシロアリの生態

コンクリートを噛み砕いて潜入

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「木材を食い荒らすシロアリは木造住宅に現れるけれど鉄筋コンクリートの家は食べるところがないから関係ない」と思うかもしれませんが、そうとは言い切れません。実は鉄筋コンクリートの家に侵入することは白アリにとっても大きなメリットがあるからです。

その1つが「日光がほとんどこない」ということです。白アリは紫外線や日光に弱いので、それらを遮る効果の高い鉄筋コンクリートの家に好んで巣を作ることがあります。実際に福岡県などでは白アリの侵害を受けた住宅などが報告されています。

そして天敵である黒アリがあまりいないというのも重要なポイントです。黒アリは様々なものを餌にするので、植物が多く陽のあたる場所を好みます。ですが、鉄筋コンクリート家の床下は黒アリの餌になるものがなく、彼らはあまり近寄らないため、白アリからすれば安全な場所となり巣を作るようなります。

鉄筋コンクリートの住宅で餌にしているもの

白アリたちの好物は木材であり、鉄筋やコンクリートは基本的に食べることはありません。ですが鉄筋コンクリートの家であっても彼らの餌となるものは存在しており、それが家の中で使用されている木材です。鉄筋コンクリートの家であっても仕上げ材や下地材などには木材を使用していることがあり、白アリはそれらを餌として侵入してくることがあります。

他にも断熱材もまた狙われることがあります。使用している素材によっては白アリの侵害を受けてしまい、餌となってしまうことがあるので注意が必要です。家の素材以外では床やテーブルなどの室内で使用している木材もまた狙われる可能性がありますので気をつけましょう。

予防と対策はしっかりとおこなう

鉄筋コンクリートの家は白アリの侵害を受けないと思いがちですが、場所によっては木材を使用しているため、それらを狙って白アリたちが侵入してくることがあるので、油断しないようにしましょう。もしも白アリを見かけた場合は、自信で駆除したり、防御策をとったりするのも良いですが、専門家に相談して対策をおこなってもらうほうが確実なので検討してみてください。

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